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化学物質の管理については、安全マニュアルの「8.実験研究の注意事項」および[http://jimubu.adm.s.u-tokyo.ac.jp/inside/images/0/03/Kikensei-1-.pdf 危険性物質の安全な取扱い][http://jimubu.adm.s.u-tokyo.ac.jp/inside/images/5/5d/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E6%80%A7%E7%89%A9%E8%B3%AA_e.pdf (English)]
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労働安全衛生法では労働災害を防止する目的から、クレーンの運転業務を行う者は当該業務に関する'''特別教育'''を受講することや当該設備の安全性に関する定期的な'''自主検査'''や'''作業開始前点検'''を実施し、その点検記録を保存することが義務付けされております。(クレーン等安全規則第21条・第34条~第36条) また、玉掛け作業に従事する者は、吊り上げ荷重に応じた'''特別教育'''を受講することが定めされております。(労働安全衛生法第61条・第76条)当該設備を使用する際は、関係法令に則って適正な対応をお願い致します。
をよく読み、適正に管理して下さい。化学物質及び高圧ガスを入出庫・使用する際は、薬品管理システム(UTCRIS)に登録して下さい。
 
  
== 各種化学物質管理 ==
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== クレーン運転業務と玉掛け作業に必要な特別教育 ==
* [http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/reiki_int/reiki_honbun/au07409311.html 東京大学化学物質管理規程]
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[[ファイル:クレーン特別教育.JPG|750px|クレーン運転業務と玉掛け作業に必要な資格]]
* [http://www.ut-portal.u-tokyo.ac.jp/wiki/index.php/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%89%A9%E8%B3%AA%E7%AE%A1%E7%90%86 各種化学物質管理](環境安全本部にリンク)
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* '''『床上運転式クレーン』''' 床上で運転し、かつ、当該運転する者がクレーンの走行とともに移動する方式のクレーンで、床上操作式クレーンを除くものをいう。
* [http://jimubu.adm.s.u-tokyo.ac.jp/inside/index.php/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E6%80%A7%E7%89%A9%E8%B3%AA%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%81%AA%E5%8F%96%E6%89%B1%E3%81%84 危険性物質の安全な取扱い]
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* '''『床上操作式クレーン』''' 床上で操作し、かつ、当該運転する者が荷の移動とともに移動する方式のクレーンをいう。(天井クレーンを例にすれば、トロリより押ボタンスイッチをつり下げた方式のもので、走行時、横行時とも荷が移動するのと一緒に運転する者がついていかなければならない方式のもの。)
* [http://jimubu.adm.s.u-tokyo.ac.jp/inside/index.php/%E5%A4%96%E9%83%A8%E5%A7%94%E8%A8%97%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BB%83%E6%A3%84%E8%A9%A6%E8%96%AC%E5%9B%9E%E5%8F%8E 外部委託による廃棄試薬回収](内部向け)
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* '''『テルハ』''' I形鋼に電気ホイストや電気チェーンブロックを吊り下げたもの。巻上げと横行のみを行なう構造。
=== 薬品管理システム ===
 
* [https://utcris.adm.u-tokyo.ac.jp/CRIS_v1_0/index.aspx 薬品管理システム(UTCRIS)]
 
* [[新規ID取得手続き]]
 
=== 有機溶剤・特定化学物質 ===
 
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<span style="color:red">※上記業務を行う際は、都道府県労働局長登録教習機関技術技能講習センターや一般社団法人日本クレーン協会などが実施する講習会を必ず受講してください。</span>
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== クレーン(つり上げ荷重が0.5トン以上3トン未満)の定期自主検査・点検 ==
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;つり上げ荷重が3トン以上(スタッカー式クレーンにあっては1トン以上)のクレーンは[http://www.ut-portal.u-tokyo.ac.jp/wiki/index.php/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3%EF%BC%88%E3%81%A4%E3%82%8A%E4%B8%8A%E3%81%92%E8%8D%B7%E9%87%8D%E3%81%8C3%E3%83%88%E3%83%B3%E4%BB%A5%E4%B8%8A%EF%BC%89 こちら]をご覧ください。
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=== 自主検査 ===
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* 自主検査を1年に1回以上行わねばならない。<span style="color:red">(年次定期自主検査)</span>(クレーン則第34条)
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* 自主検査を1ヶ月に1回以上行わねばならない。<span style="color:red">(月次定期自主検査)</span>(クレーン則第35条)
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: ①巻過防止装置その他の安全装置、過負荷警報装置その他の警報装置、<br/> ブレーキ及びクラッチの異常の有無
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: ②ワイヤロープ及びつりチェーンの損傷の有無
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: ③フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無
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: ④配線、集電装置、配電盤、開閉器及びコントローラーの異常の有無
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: ⑤ケーブルクレーンにあってはメインロープ、レールロープ及び<br/> ガイローブを緊結している部分の異常の有無並びにウインチの据付けの状態
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=== 作業開始前点検 ===
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* 作業を行うときは、その日の作業開始前に点検を行わなければならない。<span style="color:red">(作業開始前点検)</span>(クレーン則第36条)
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: ①巻過防止装置、ブレーキ、クラッチ及びコントローラーの機能
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: ②ランウエイの上及びトロリが横行するレールの状態
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: ③ワイヤロープが通っている箇所の状態
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=== その他 ===
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* 瞬間風速が毎秒30mを超えた後、又は中規模異常の地震の後に屋外に設置されたクレーンを使用するときは、<br/>あらかじめクレーンの各部分の異常の有無について点検を行なわなければならない。<span style="color:red">(暴風後等の点検)</span>(クレーン則第37条)
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<span style="color:red">※月次定期自主検査、年次定期自主検査、作業開始前点検、暴風後等の点検の記録は3年間保存してください。</span>
  
 
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2016年1月28日 (木) 19:49時点における最新版

環境安全管理室 > クレーン運転業務と玉掛け作業

労働安全衛生法では労働災害を防止する目的から、クレーンの運転業務を行う者は当該業務に関する特別教育を受講することや当該設備の安全性に関する定期的な自主検査作業開始前点検を実施し、その点検記録を保存することが義務付けされております。(クレーン等安全規則第21条・第34条~第36条) また、玉掛け作業に従事する者は、吊り上げ荷重に応じた特別教育を受講することが定めされております。(労働安全衛生法第61条・第76条)当該設備を使用する際は、関係法令に則って適正な対応をお願い致します。

1 クレーン運転業務と玉掛け作業に必要な特別教育

クレーン運転業務と玉掛け作業に必要な資格

  • 『床上運転式クレーン』 床上で運転し、かつ、当該運転する者がクレーンの走行とともに移動する方式のクレーンで、床上操作式クレーンを除くものをいう。
  • 『床上操作式クレーン』 床上で操作し、かつ、当該運転する者が荷の移動とともに移動する方式のクレーンをいう。(天井クレーンを例にすれば、トロリより押ボタンスイッチをつり下げた方式のもので、走行時、横行時とも荷が移動するのと一緒に運転する者がついていかなければならない方式のもの。)
  • 『テルハ』 I形鋼に電気ホイストや電気チェーンブロックを吊り下げたもの。巻上げと横行のみを行なう構造。

※上記業務を行う際は、都道府県労働局長登録教習機関技術技能講習センターや一般社団法人日本クレーン協会などが実施する講習会を必ず受講してください。

2 クレーン(つり上げ荷重が0.5トン以上3トン未満)の定期自主検査・点検

つり上げ荷重が3トン以上(スタッカー式クレーンにあっては1トン以上)のクレーンはこちらをご覧ください。

2.1 自主検査

  • 自主検査を1年に1回以上行わねばならない。(年次定期自主検査)(クレーン則第34条)
  • 自主検査を1ヶ月に1回以上行わねばならない。(月次定期自主検査)(クレーン則第35条)
①巻過防止装置その他の安全装置、過負荷警報装置その他の警報装置、
 ブレーキ及びクラッチの異常の有無
②ワイヤロープ及びつりチェーンの損傷の有無
③フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無
④配線、集電装置、配電盤、開閉器及びコントローラーの異常の有無
⑤ケーブルクレーンにあってはメインロープ、レールロープ及び
 ガイローブを緊結している部分の異常の有無並びにウインチの据付けの状態

2.2 作業開始前点検

  • 作業を行うときは、その日の作業開始前に点検を行わなければならない。(作業開始前点検)(クレーン則第36条)
①巻過防止装置、ブレーキ、クラッチ及びコントローラーの機能
②ランウエイの上及びトロリが横行するレールの状態
③ワイヤロープが通っている箇所の状態

2.3 その他

  • 瞬間風速が毎秒30mを超えた後、又は中規模異常の地震の後に屋外に設置されたクレーンを使用するときは、
    あらかじめクレーンの各部分の異常の有無について点検を行なわなければならない。(暴風後等の点検)(クレーン則第37条)

※月次定期自主検査、年次定期自主検査、作業開始前点検、暴風後等の点検の記録は3年間保存してください。