「仮想サーバ」の版間の差分

提供: 東京大学理学系研究科wiki
移動先: 案内検索
5行目: 5行目:
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
  
理学系で管理する仮想化環境で仮想サーバを利用していただくことが可能です。
+
理学系研究科では、研究科で管理する仮想サーバ設備上の仮想サーバを利用していただくことが可能です。仮想サーバは完全に一つのサーバを提供する形になるので、ネットワーク構成やインストールするOSなども含め利用形態に関して技術的制約はありません。
完全に一つのハードウェアを提供する形になるのでネットワーク構成やインストールするOSなども含め技術的制約はありません。
 
  
Webサーバについては専用の仮想サーバ環境を[[Webホスティングサービス]]として提供していますので、こちらを利用していただければと思います。
+
現在提供している仮想サーバはネットワーク設備の調達の一環でネットワークの管理のために必要となる設備の空きリソースを活用しているものですので、利用可能なリソースの量には制限があります。仮想サーバ設備自体のトラブルに対する保守や、計画停電時でも停止しない電源環境などが用意可能なリソースの量は非常に限られますので、サブネットごとのsshログインサーバなどネットワークの運用上必要不可欠でかつ少ないリソースで運用可能な限られた用途での提供とさせていただきます。
  
運用体制としては、データはシステムのトラブルでハードウェアが故障しても復旧できるようにバックアップがあり、ハードウェアは冗長化され、計画停電では停止しないようなっています。
+
構成の冗長化やトラブル時のシステムのバックアップなどの基本的な環境は整えられているが、保守(別の言い方をするとサービスの継続性)や計画停電時の電源までは対応できない環境についてはある程度のリソースが用意できますので、専攻のシステムなどの運用にご利用いただくことが可能です。
 +
 
 +
また、用途別では、Webサーバについては専用の仮想サーバ環境を[[Webホスティングサービス]]として提供していますのでこちらを利用していただければと思います。DNSサーバ、DHCPサーバについては研究科のサーバでの運用を推奨しておりますので、こちらへの運用の統合をご検討いただければと思います。
  
  
16行目: 17行目:
  
 
理学系に所属するユーザで、おもに専攻や施設で管理しているサーバを対象としますが、節電のためのサーバの集約の目的で研究室のサーバも対象となります。
 
理学系に所属するユーザで、おもに専攻や施設で管理しているサーバを対象としますが、節電のためのサーバの集約の目的で研究室のサーバも対象となります。
 
 
用途としては常時稼働が必要であるがCPUやディスクなどのハードウェアの負荷が比較的低いものとなります。
 
用途としては常時稼働が必要であるがCPUやディスクなどのハードウェアの負荷が比較的低いものとなります。
具体例としては、DNSサーバ・DHCPサーバ・sshサーバ・Active Directoryサーバなどがあります。
 
  
  
 
== 提供内容 ==
 
== 提供内容 ==
  
完全に仮想サーバのみ、もしくはCentOSをインストールした状態でのサーバの提供となります。
+
基本的にはCentOSをインストールした状態でのサーバの提供となります。それ以外のOSがどうしても必要な場合は個別にご相談ください。
サーバのスペックについては用途に応じて相談となります。
+
サーバのスペックについても用途に応じて相談となります。
  
* DNS, DHCP, sshサーバ等:メモリ512MB、ディスク8GB
+
* sshログインサーバ等:メモリ2GB、ディスク20GB
* AD: メモリ1GB、ディスク40GB
+
* 専攻システム等: メモリ8GB以内、ディスク200GB以内
  
仮想サーバを構成した後に管理ツールのアカウントをお渡しします。
 
 
ネットワークの設定などハードウェア以外の部分のサーバの運用に関しては通常のサーバの場合と同様です。
 
ネットワークの設定などハードウェア以外の部分のサーバの運用に関しては通常のサーバの場合と同様です。
 +
  
 
== 運用ルール ==
 
== 運用ルール ==
42行目: 41行目:
 
== 負担金について ==
 
== 負担金について ==
  
専攻・施設のサーバについては負担金はありません。
+
現在のネットワーク用の設備の空きリソースの活用の範囲内で提供している間は負担金をお願いする予定はありません。
  
研究室のサーバについても当面は負担金をお願いする予定はありません。
+
需要の増加により仮想サーバを提供するために設備を調達するなどの方針になった場合には負担金をお願いする可能性があります。
利用者の増加により設備が不足してきた場合には負担金をお願いする可能性があります。
 
  
  
55行目: 53行目:
 
  2. 担当者氏名(およびメールアドレス)
 
  2. 担当者氏名(およびメールアドレス)
 
  3. 希望するマシン名(例: vm1)
 
  3. 希望するマシン名(例: vm1)
  3. 使用用途(例: ○○専攻のDNSサーバ、○○研究室のsshサーバ)
+
  3. 使用用途(例: ○○専攻のシステム、○○研究室のsshサーバ)
 
  4. 接続するVLAN
 
  4. 接続するVLAN
  5. 使用するOS(CentOS 6 or 7)
+
  5. 使用するOS(CentOS 7 or 相談)
 
  6. 設定する IP アドレス
 
  6. 設定する IP アドレス
 
  7. 備考(スペックに関する要望など)
 
  7. 備考(スペックに関する要望など)

2017年4月7日 (金) 15:40時点における版

情報システムチーム > 仮想サーバ

1 概要

理学系研究科では、研究科で管理する仮想サーバ設備上の仮想サーバを利用していただくことが可能です。仮想サーバは完全に一つのサーバを提供する形になるので、ネットワーク構成やインストールするOSなども含め利用形態に関して技術的制約はありません。

現在提供している仮想サーバはネットワーク設備の調達の一環でネットワークの管理のために必要となる設備の空きリソースを活用しているものですので、利用可能なリソースの量には制限があります。仮想サーバ設備自体のトラブルに対する保守や、計画停電時でも停止しない電源環境などが用意可能なリソースの量は非常に限られますので、サブネットごとのsshログインサーバなどネットワークの運用上必要不可欠でかつ少ないリソースで運用可能な限られた用途での提供とさせていただきます。

構成の冗長化やトラブル時のシステムのバックアップなどの基本的な環境は整えられているが、保守(別の言い方をするとサービスの継続性)や計画停電時の電源までは対応できない環境についてはある程度のリソースが用意できますので、専攻のシステムなどの運用にご利用いただくことが可能です。

また、用途別では、Webサーバについては専用の仮想サーバ環境をWebホスティングサービスとして提供していますのでこちらを利用していただければと思います。DNSサーバ、DHCPサーバについては研究科のサーバでの運用を推奨しておりますので、こちらへの運用の統合をご検討いただければと思います。


2 対象とするユーザおよび用途

理学系に所属するユーザで、おもに専攻や施設で管理しているサーバを対象としますが、節電のためのサーバの集約の目的で研究室のサーバも対象となります。 用途としては常時稼働が必要であるがCPUやディスクなどのハードウェアの負荷が比較的低いものとなります。


3 提供内容

基本的にはCentOSをインストールした状態でのサーバの提供となります。それ以外のOSがどうしても必要な場合は個別にご相談ください。 サーバのスペックについても用途に応じて相談となります。

  • sshログインサーバ等:メモリ2GB、ディスク20GB
  • 専攻システム等: メモリ8GB以内、ディスク200GB以内

ネットワークの設定などハードウェア以外の部分のサーバの運用に関しては通常のサーバの場合と同様です。


4 運用ルール

仮想化を用いたハードウェアの集約により効率化や節電などを実現することを目的としていますので、 計算プログラムの実行やファイル置き場などの用途には使用しないでください。

本来の目的のためにリソース不足などが発生する場合には柔軟に対応させていただきたいと考えていますが、それ以外の事情の場合には制限させていただく場合もあります。


5 負担金について

現在のネットワーク用の設備の空きリソースの活用の範囲内で提供している間は負担金をお願いする予定はありません。

需要の増加により仮想サーバを提供するために設備を調達するなどの方針になった場合には負担金をお願いする可能性があります。


6 お申込み方法

責任者につきましては負担金などの対応をお願いできる教員の方でお願いします。担当者は実際の申し込みなどのやりとりを行う方で責任者と同じでも別でもかまいません。

1. 責任者氏名(およびメールアドレス)
2. 担当者氏名(およびメールアドレス)
3. 希望するマシン名(例: vm1)
3. 使用用途(例: ○○専攻のシステム、○○研究室のsshサーバ)
4. 接続するVLAN
5. 使用するOS(CentOS 7 or 相談)
6. 設定する IP アドレス
7. 備考(スペックに関する要望など)

※ マシン名は仮想化環境でサーバをを識別するための名前です。DNSで設定するホスト名と同一である必要はありません。実際には希望された名前の後ろに専攻施設のサブドメイン名を付加させていただきます。(例: vm1.phys)


7 お問い合わせ

以上が基本的な方針となりますが、それ以外のご要望に関しても個別にご相談という形で対応させていただければと思います。仮想サーバに関するお問い合わせは情報システムチームまでお願いいたします。