「Webホスティングサービス」の版間の差分

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運用体制としては、計画停電では停止しないようなっていますが、アップデートなどのメンテナンスで再起動することはあります。
 
運用体制としては、計画停電では停止しないようなっていますが、アップデートなどのメンテナンスで再起動することはあります。
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=== 全学サービスとの比較 ===
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理学系研究科で提供しているWebホスティングサービスは、root権限を含むサーバの全ての機能が利用可能であることが特徴です。
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そのため、使用する機能やソフトウェアなどの自由度は上がりますが、それと同時にOS自体の管理についても利用者自身が行う必要があります。
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全学サービスとして情報基盤センターではWebホスティングサービス WEB PARK が提供されています。WEB PARK ではroot権限の利用などの自由度はありませんが、
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一般的なWebサーバとしては十分な機能が提供されており、OS自体の管理は不要となります。
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* [http://park2014.itc.u-tokyo.ac.jp/park2014/ WEB PARK]
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情報基盤センターWEB PARK、理学系Webホスティングサービス、および、ホスティングサービスを利用せず独自にWebサーバを運用する場合についての比較は以下の通りです。
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{| class="wikitable"
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!  !! [[情報基盤センターWEB PARK]] !! [[理学系Webホスティングサービス]] !! [[独自サーバ]]
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| サーバ機器の管理(購入、故障時の対応、バックアップなど) || 不要 || 不要 || 利用者自身
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| OSの管理(設定、セキュリティ対策など) || 不要 || 利用者自身 || 利用者自身
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| Webページの管理(作成、更新など) || 利用者自身 || 利用者自身 || 利用者自身
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| 自由度 || Webの一般的な機能(提供サービスとして明示されているもの) || Webの一般的な機能を含むLinux(Cent OS)の機能全般 || ハードウェアやOSの選択から含め全て
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| 選択の基準 || 単純なWebページのアップロードや簡単なスクリプトのみを使用する、もしくはシステムで提供されているCMSに合わせてWebページの内容を作成し、余計な管理などを考えたくない人
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| Webサーバの設定や使用するソフトウェアを特定のものを使用したい人(適切に管理できる人)
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| 大規模なDBや開発環境などと統合されたWebサイトを作成するなどハードウェアやネットワーク構成などの検討が必要な人
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2014年2月14日 (金) 11:42時点における版

情報システムチーム > Webホスティングサービス

1 概要

理学系では仮想専用サーバを使用したWebホスティングサービスを提供しています。仮想化の技術を用いることで、ユーザにはそれぞれ個別のサーバを提供することが可能であり、使用に対する機能的な制限や他のユーザによる性能的な影響のない使いやすいWeb環境を実現しています。

既存のWebサーバ管理者の観点から見れば、ハードウェアを理学系の基幹に集約することで運用の手間を軽減することが可能となるサービスです。

運用体制としては、計画停電では停止しないようなっていますが、アップデートなどのメンテナンスで再起動することはあります。

1.1 全学サービスとの比較

理学系研究科で提供しているWebホスティングサービスは、root権限を含むサーバの全ての機能が利用可能であることが特徴です。 そのため、使用する機能やソフトウェアなどの自由度は上がりますが、それと同時にOS自体の管理についても利用者自身が行う必要があります。

全学サービスとして情報基盤センターではWebホスティングサービス WEB PARK が提供されています。WEB PARK ではroot権限の利用などの自由度はありませんが、 一般的なWebサーバとしては十分な機能が提供されており、OS自体の管理は不要となります。

情報基盤センターWEB PARK、理学系Webホスティングサービス、および、ホスティングサービスを利用せず独自にWebサーバを運用する場合についての比較は以下の通りです。

情報基盤センターWEB PARK 理学系Webホスティングサービス 独自サーバ
サーバ機器の管理(購入、故障時の対応、バックアップなど) 不要 不要 利用者自身
OSの管理(設定、セキュリティ対策など) 不要 利用者自身 利用者自身
Webページの管理(作成、更新など) 利用者自身 利用者自身 利用者自身
自由度 Webの一般的な機能(提供サービスとして明示されているもの) Webの一般的な機能を含むLinux(Cent OS)の機能全般 ハードウェアやOSの選択から含め全て
選択の基準 単純なWebページのアップロードや簡単なスクリプトのみを使用する、もしくはシステムで提供されているCMSに合わせてWebページの内容を作成し、余計な管理などを考えたくない人 Webサーバの設定や使用するソフトウェアを特定のものを使用したい人(適切に管理できる人) 大規模なDBや開発環境などと統合されたWebサイトを作成するなどハードウェアやネットワーク構成などの検討が必要な人


2 対象とするユーザ

理学系に所属するユーザで、おもに専攻や施設を想定していますが、研究室などのWebサイトの運用にも利用していただけます。


3 提供内容

ユーザにはそれぞれ個別のサーバが割り当てられます。またサーバにはIPアドレスが一つずつ割り当ててあります。

サーバで使用しているOSはCentOS 5.6です。CentOSはRed Hat Enterprise互換のフリーのLinuxです。apacheなどWebサイトを構築する際に使用する一般的なソフトウェアが利用可能な状態での提供となります。

各サーバで使用可能なリソースはメモリ512MB、ディスク8GBとなっております。CPU使用量については現状では特に制限しておりませんが、あまりにも使用率が高い場合には制限を加えさせていただく可能性もあります。

ヴァーチャルホストを使用することでユーザがひとつのサーバで複数のWebサイトを運用することも可能です。


4 ドメイン名

Webサーバで使用するドメイン名につきましては基本的にユーザ側で用意していだたくことになります。例えば所属する専攻のドメインを使用する場合、専攻の管理者に割り当てられたサーバのIPアドレスを連絡してDNSの設定をしていただいてください。

特定の専攻に所属していない組織のWebサイトを作るなどの事情で、情報システムチームの方でドメイン名を用意してほしいという要望にも対応しますが、その場合こちらで用意可能なドメイン名はadm.s.u-tokyo.ac.jpの下となります。


5 アクセス制限

外部からのサーバに対するアクセスは基本的にはWebの閲覧のみ可能です。具体的にはhttpおよびhttpsのアクセスのみを許可する設定となっております。

理学系内部からはsshによるログインおよびscp, ftpによるファイル転送が可能です。基本的にはサイトの更新は理学系内部からお願いします。

事情があって理学系の外部からサイトを更新する必要がある場合は、事前に以下の項目を明記して申請して頂くことで、sshおよびftpのアクセスを許可することも可能です。

  1. IPアドレス
  2. IPアドレスが割り当てられるホストの情報
  3. アクセスする可能性があるユーザの情報

また出張が多いなどの事情で、インターネット上の不特定の場所から更新をする必要がある場合には、sshの設定を鍵認証のみに限定することで、任意のアドレスからのsshを許可することも可能です。


6 運用ルール

Webホスティングサービスを利用するにあたって、CGIやPHPなどの機能的な部分では一切制限はありません。その他ユーザが使用したいソフトウェアのインストールも自由にしていただいて構いません。

Web以外の用途でのサーバの使用は禁止とさせていただきます。ログイン端末としての使用、計算プログラムの実行、ファイルサーバなどWeb以外のサーバとしての使用などはこのサービスでは行わないでください。

外部への情報公開のためのWebサーバを支援する目的でサービスを提供しています。本来の目的のためにリソース不足などが発生する場合には柔軟に対応させていただきたいと考えていますが、それ以外の事情の場合には制限させていただく場合もあります。

システムを構築するなどの理由で大量のハードウェアリソースを必要とする場合や、関係者間でのファイル共有などのために大容量のディスクを必要とする場合には個別にサーバを用意してください。


7 提供形態

基本的な提供形態としましては、利用者にはrootアカウントのパスワードをお渡しします。利用者ご自身でソフトのインストールや設定の変更、ユーザアカウントの作成、サーバの設定といった管理をしていただくことになります。

またParallels Power PanelというWebインターフェイスを用いたサーバ管理も可能となっております。ご希望がありましたらこちらにつきましてもアクセス許可の設定を行います。


簡単なWebコンテンツの作成のみをしたい行いたいが、サーバの管理の部分についてはあまり詳しくない利用者の場合は、情報システムチームで管理を行うことも可能です。

この場合には、利用者にはこちらで一般ユーザアカウントを作成してお渡しします。ユーザアカウントを使用してsshでログインしての作業とscp, ftpを使用してのコンテンツのアップロードが可能です。

コンテンツを/var/www/htmlにアップロードすることでWebサイトを作成することができます。apacheの設定につきましても特に制限は行っておりませんので、.htaccessをアップロードすることで自由に設定することが可能です。


8 ソフトウェアアップデートについて

セキュリティの問題も発生しますので、ソフトウェアは常に最新のものを使用する必要があります。システムにインストール済みのソフトウェア・ライブラリ等につきましては、システム側でアップデートを行います。

ユーザが追加するソフトウェアについても最新のバージョンを使用するよう心がけてください。


9 負担金について

当面の運用コストにつきましては情報システムチームの負担となりユーザ側に負担金を請求をすることはありませんが、将来的にはユーザ側にもいくらか負担金をお願いすることを検討していますので使用を検討する際にはその点もご考慮いただければと思います。

負担金のお願いの仕方としましては、専攻・施設のWebサイトなど理学系全体としての公共性の高いものにつきましては当方の負担、研究室のWebサイトなどにつきましてはユーザの負担といった形を想定しています。


10 お申込み方法

以下の必要事項を明記の上、ご所属の専攻・施設のネットワーク担当者経由で申し込みください。

お申込み内容と専攻・施設の基幹ウェブサーバとの関係を確認させていただきたいので、専攻・施設の管理者経由とさせていただいております。

責任者につきましては負担金などの対応をお願いできる教員の方でお願いします。担当者は実際の申し込みなどのやりとりを行う方で責任者と同じでも別でもかまいません。

  1. 責任者氏名(およびメールアドレス)
  2. 担当者氏名(およびメールアドレス)
  3. 使用用途(例: ○○専攻のWebサイト、○○研究室のWebサイト)
  4. 運用するWebサイトのURL
  5. 備考(提供形態や外部接続の要望など)


11 お問い合わせ

以上が基本的な方針となりますが、それ以外のご要望に関しても個別にご相談という形で対応させていただければと思います。Webホスティングサービスに関するお問い合わせは情報システムチームまでお願いいたします。